Sunday, March 19, 2017

スキーは人生の縮図だ!〜自信と勇気が人生を切り開く〜

雪、雪、雪の今年のポートランド。何やら積雪量歴代トップ10入りだとか。市内は大混乱でしたが、おかげでMt. Hoodはいい雪に恵まれました。今年でスキー歴3年の娘。4歳からスキーしているから、さぞ上手かと思うでしょ?ところが全然(涙)。4歳の時は私の足の間にぶら下がっていただけ。5歳でやっとストックで繋がったタンデムスキー。しかし、今年に入っても進歩は見られず、怖がって一向に一人で滑ろうとしないのです。  

今までにスキーに行った回数は20回近く。なぜだ!なぜ娘は未だに滑れないのだ! 

そんな折、自宅保育園をしている友人がスキーに誘ってくれたのですよ。上手に滑っている8歳の娘さんが、実は人生で滑ったのはこれが2回目と聞いて、顔に縦シマ、顔面真っ青。ってことは、娘は運動神経が鈍いのかも。そういえば、夫も運動神経が良いようには見えない(失笑)。よくよく考えれば、娘はスキーに行くのもそれほど楽しそうじゃないし。滑っている時も「あと何回滑ったら休憩していい?」ってやる気のないことを言っていた。。。絵を描くのが得意で、ビーズでネックレスを作ったりするのが好きな娘。これ以上のスキーは親のお仕着せ、私のわがまま。。。もう諦めよう。 

これが最後のスキーかと肩を落とし、娘を脇に抱えて滑っている私を見るに見かねた友人が「ママだと甘えるので預かりますよ。一周してきてください」。泣いて困らせているだろうな〜と一周してくると、なっなっなんと、そこには一人で平行滑りをする我が娘が!魔法を使ったのかと真剣に疑うほど驚きました。娘と二人でしばらく平行滑りをしていると、また友人がやってきて「預かりますよ、一周してきて」。一周してくると、今度は一人でボーゲンしているじゃないですか! 

「スキーは心の問題なのよ」。どうやって教えたの?と尋ねる私に、友人がそう答えたのです。

なるほど、さすが保母さん!自分を信じる自信。娘に足りなかったのは自信だったのですね。20回も行っているんですから、スキースクールにも入っているんですから、技術は十分にあったのです。  

すっかり自信を得た娘。その後のスキーに対する態度が一変しました。怖い怖い〜と言って、転ぶたびに泣いていたのに、スキーが楽しい!という。もっと滑りたい!という。転んでも泣くどころか、笑う!おまけに「ママ、転んでも助けに来ないで」。転んでスキーが外れても、もがきながら立ち上がり、試行錯誤しながらスキーを履く娘。今までに見たことのないたくましい娘を遠目に見て、思わず目頭が熱くなった出来事でした。  

実はこれって、人生の縮図。「大丈夫、自分にはできる!」。そう自分を肯定して自分を信じる勇気さえあれば、人生が楽しくなる!もっと挑戦したくなる!失敗しても、笑ってまた立ち向かえる!自信に裏打ちされた勇気こそが、次の一歩へと背中を押してくれるのです。娘よ、あなたはできる!自分を信じて、これから訪れるであろう様々な人生のチャンスに飛び乗って、たくましく自分の人生を切り開いてゆけ!  (夕焼け新聞2017年3月号掲載記事より)

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