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Wednesday, May 31, 2017

アトピー性皮膚炎なんてものは、ない

日本皮膚科学会が強硬にアトピー性皮膚炎のステロイド剤治療を推奨し続けているので、今までず~っと声高には言いませんでしたが、ここ最近になってやっと、広島大学や慶応大学を始め、あちこちで関連する研究発表もされてきているので、この際、言ってしまいます。

アトピー性皮膚炎なんてものは、ありません!

そんな病気は、はじめっからなかったのです。アトピーとはギリシャ語源で「奇妙な」という意味。つまり「奇妙な皮膚の炎症」。なんとおおざっぱな診断名!もっといってしまうと、医者にとってなんと都合の良い診断名でしょう。原因を突きとめもせず、一目してアトピー性皮膚炎の診断を下し、ステロイド剤で症状を抑え込む3分診療に甘んじていたため、何百万人、いや何千万人もの患者が苦しむことになったのです。ご存知の方も多いですが、私もその一人。20代から悪化したアトピー性皮膚炎でステロイド剤が手放せなくなり、30代の頃はボロボロの肌にステロイド剤を塗り込む毎日でした。この頃になれば、患者だってステロイド剤では治らないことに気がつきますよね。他に治療法はないかとドクターショッピングするも、どこの皮膚科に行っても同じ。「生まれつきのアトピー体質だから薬でコントロールするしかない」と、ステロイド剤の処方箋が出されるだけでした。

ステロイド剤は、百害あって一利なし

かゆみ、赤み、腫れ、痛み、膿。これ全部、体の免疫反応なのです。体はバカではありません。理由があるから反応しているのです。不快な症状を発して注意を喚起し、様々な症状を伴いながらだんだんと細胞や組織を治していくのです。ご存知のようにステロイド剤は免疫抑制剤です。細胞の中に浸透し染色体の働きを阻止して、免疫に欠かせない炎症タンパク質の生成を止めてしまいます。せっかくの自己免疫の警告に、不快だ!黙っておれ!まるで悪代官。そして、悪代官の国が必ず滅びるように、ステロイド剤で抑えた体も治るどころか悪化の一途をたどるのです。では、皮膚は何を知らせようとしているのでしょうか?

やっと解明したぞ!アトピーの原因はカビ

35歳の時にステロイドと決別し、血みどろのリバウンドに耐えたものの、完治は待っていませんでした。仕事を辞めて渡米し、貯金全部はたいて自然医科大学で学びながら、あらゆる自然療法を試し、かなりの改善を見たものの、それでも完治には至りませんでした。転機が訪れたのは4年前。やっぱり生まれつきのアトピー体質が原因なのかと途方にくれ、鏡に映る自分の顔の湿疹をまじまじと観察していたある日のこと。あら?待てよ。よーく見ると、疾患のある皮膚が低色素になっているではないですか。ん?これってTinea Versicolor(表皮に発症する真菌感染症癜風)の症状では?考えてみれば、アトピー性皮膚炎の症状って、水虫や癜風などカビ感染の症状と全く同じです。激しいかゆみ、カサカサと皮膚の皮がめくれ、時としてジュクジュクする、そして低色素。なんてこと!20年以上もの間、私の皮膚はカビ感染を知らせようと痒みを発していたのに、「うるさい!黙れ!」とステロイド剤を塗って、皮膚の免疫を抑制し続けたために、体中にカビ感染が蔓延してしまった。。。と言うことだったのです。熱したお酢に皮膚のかゆみのある部分を510分程度浸して見てください。白いぷつぷつが現れたらカビ感染、ほぼ間違いなし。

皮膚疾患は、常在菌のバランスの乱れが原因

腸の常在菌の存在と意義が語られて久しいですが、皮膚にも、皮脂や汗を餌に生息する常在菌が存在します。地球上には無菌の場所などなく、目に見えないだけで皮膚にはカーペットのように様々な微生物が生息しているのです。そして、腸の常在菌と同じように、その中には善玉もいれば悪玉もいて、さらに私たちの体の免疫とも競り合いながら、調和を保って暮らしています。つまり、常在菌のバランスが崩れて、アクネ菌が蔓延ればニキビになり、黄色ブドウ球菌が蔓延ればとびひや膿瘍になり、カビが蔓延ればアトピー性皮膚炎や湿疹になるのです。

Drチカコが独自開発した皮膚の自然療法!

善玉菌が好んで生息する肌環境を整えることこそが健康な肌の秘訣です。

1)石鹸を極力使わない。皮膚は弱酸性。オーガニックや無添加など、いくら上質なものでも、石鹸は皮膚環境をアルカリ性にしてしまいます。ぬるま湯で流すだけで十分。
2)砂糖、お酒、タバコなどを避け、野菜、魚中心の健康食を心がけて、善玉菌が喜ぶ皮脂、汗を作りましょう。
3)適度な運動で、汗をかきましょう。
4)ストレスを溜めないこと。ストレスは自律神経のバランスを崩し、免疫を低下させ、汗の質を変えてしまいます。
5)十分な睡眠。睡眠中に皮膚が蘇生します。睡眠不足は免疫を低下させます。
6)適度の太陽に当たりましょう。UVが皮膚に吸収されビタミンDが生成され、抗炎症と特殊な抗菌メカニズムが働き、肌の健康を促進させます。
7)毎日レモン一個。健康な皮膚組織にはビタミンCが欠かせません。
8)水道の塩素濃度が高い地域に住んでいる方は、シャワーやお風呂の塩素除去をお勧めします。塩素は皮膚タンパク質を壊します。
9)定期的なホットビネガー洗顔、つまり温めたお酢で洗顔します。皮膚の症状に合わせて薄めて洗顔するのも良いでしょう。最初に少々悪化しますが、びっくりしないでね(写真参照)
10)アトピー性皮膚炎や湿疹がある方は、数ヶ月単位の集中お酢治療が必要です。ぜひ一度ご来院ください。

千賀子・ハーパー
自然医学(ナチュロパシー)を専門とするオレゴン州認定のファミリードクター。副作用をともなう製薬を極力さけ、身体にやさしい自然療法で心身ともに真の健康をめざす統合医療に取り組んでいます。糖尿病、心臓血管病、婦人病、神経痛、アトピー性皮膚炎、アレルギー、自律神経失調、ホルモンバランスなど、また定期検診、婦人科検診、栄養指導など、日本語でお気軽にご相談ください。各種健康保険の適応あり。

☆講演やワークショップ、執筆の依頼も承っております。

ウェブ:www.DrChikakoHarper.com
電話:503.477.0472 (直通)受付:503.297.3825

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Tuesday, January 19, 2016

ほとんどの病気は自分で治せる!

明けましておめでとうございます!いきなり私事で恐縮ですが、Portland Monthly 誌でTop Doctorに選ばれました!一緒に笑い、時に泣き、これまでたくさんの患者さんの「健康へのマラソン」を助走させていただきました。皆様の支えがあってのTop Doctor! 感謝感激です。自然医科大学を卒業後、コミュニティークリニックで見習いドクターをしながら、プライマリケア・ドクターのオフィスの片隅を借り、細々と始めて早7年目。最初は不安でした。昨今の医療は西洋医学が王道。最新の医療機器を完備して丘の上に聳え立つ大病院に比べ、自然医学(ナチュロパシー)はまだまだ弱小分野です。

なぜ、西洋医学がそれほどまでに財を成すのか?

自然医学も西洋医学も、元をたどれば古代ギリシャの医師ヒポクラテスにたどり着きます。迷信や呪術といった治療法が横行していた時代に、臨床と観察を重んじた経験科学を取り入れて、現在の医学の基盤を築いたのがヒポクラテスです。その後、解剖学や生態学が発展し体の仕組みの解明が進み、また薬草学が発展し薬の開発が進みます。ここまでは、自然医学も西洋医学も歴史をともに歩んできました。この頃までは、名門エール大学にも自然療法学科が存在していました。ところが、世界初の抗菌剤ペニシリンが発見されたのを機に、西洋医学は大きく枝分かれしていきます。1928年にフレミングが発見した抗菌効果を持つカビ種ペニシリンが大量に培養され、第二次世界大戦時に多くの負傷者を感染症から救いました。世界を驚愕させた「魔法の薬」の発見以降、製薬産業は大きく発展していきます。そしてその経済力が西洋医学の発展を支え、今日の西洋医学の独走態勢を支えていると言っても過言ではないでしょう。

奇しくも(?)、現在の西洋医学の治療は、ほとんどが製薬です。感染症や応急処置ならまだしも、高血圧や高血糖、高脂肪などの生活習慣病も、運動やストレッチ不足が原因と思われる関節炎も頭痛も、ストレスからくる気分障害も皮膚疾患も、全て製薬の対症療法。病院の診察時間は短く、患者さんの生活習慣を聞いて原因を追求したり、食事や生活を指導する時間などないのが現状でしょう。

関連記事:
「医学界は宗教団体のよう。薬は押し売り状態、だから医者は飲まない。」

自然療法で病気を未然に防げば、病気知らず

公衆衛生が改善し、食に溢れる現代の病気の原因はほとんどが、ストレスを含む生活習慣です。今までの生活が病気を引き起こしているのだから、生活を改善すれば必ず治ります。感染症だって必ず原因があり、意外に自分の食事のバランスや生活習慣が原因であることが多々なのです。私たちの体には神業と言っても過言ではないほど巧妙な自己免疫のメカニズムが備わっています。体のメカニズムを理解し、自己治癒力を上手に活用する生活習慣を心がければ、製薬に頼らなくても、ほとんどの病気は自分で治せるのです。2016年も皆さんと一緒に健康を考え、皆さんの健康管理のお手伝いができれば幸いです!

Dr. 千賀子 ハーパー
自然医学(ナチュロパシー)を専門とするオレゴン州認定のファミリードクター。副作用をともなう製薬を極力さけ、身体にやさしい自然療法で心身ともに真の健康をめざす統合医療に取り組んでいます。糖尿病、心臓血管病、婦人病、神経痛、アトピー性皮膚炎、アレルギー、自律神経失調、ホルモンバランスなど、また定期検診、婦人科検診、栄養指導など、日本語でお気軽にご相談ください。各種健康保険取り扱っています。保険での受診が可能です。

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Monday, March 2, 2015

カラダの知恵と健康 No.7: 良薬に勝るのは、自己治癒力

2歳にもならない幼児を連れた母親が、「こんな薬を処方されたけど心配なのでセカンドオピニオンを。。。」と来院されることが多々あります。

見るとステロイド剤だったり、抗生物質だったり、必要もない症状を抑える風邪薬だったり。思わずため息がでます。

医療はいつから、こんなに薬まみれになってしまったのだろう。そう感じるのは私だけでしょうか?

病気せず、みんなが元気に幸せに長生きしてほしい。それが誰しもの願い。医師と国が一丸となって公衆衛生の向上に力を注ぎ、病気の撲滅を目指してペニシリンやワクチンを開発し、多くの感染病はぐんと減りました。と、ここまでは良かったのです。ところが。。。

「薬が治してくれる!!」→「体調不良を治してくれる薬はないか?」

「病気になりたくない」→「病気にかからない薬はないか?」

といつの間にか、自分の健康管理を薬に頼る「薬信仰」が定着してしましました。

 
薬の売り上げで巨大化した製薬会社は、今や政治や医師会へも影響力を持つようになりました。。。こうした構図が、医療をどんどん薬まみれにしているのではないか。。。患者さんの診療にあたっていると、そう疑いたくなることがしばしばあります。

 
ぜひ、知って欲しいのは、どんな良薬も病気は治せないのです。薬ができることは援護射撃のみ。薬の助けを借りて、最終的に自分の体が感染を退治し、不具合を再調整して健康体に戻してくれるのです。治癒という技は自分の体にしかない。「薬で治った」というのは大きな認識違いなわけです。

 
ドキュメンター映画を製作するジェフ・ヘイズの最新の映画「Bought(買収)」
3月6日まで無料で観れます。(残念ながら今のところ英語のみ)

 
予防接種や遺伝子組み換え、製薬会社の賄賂や隠蔽。。。表のメディアに出て来ない知られざる事実に光を当てています。もちろん、信じるか否かは賛否両論。けれども、お金が社会を支配する今日、主流メディアだけを鵜呑みにしていて本当に大丈夫なのか。患者さんも知識を持って自分に最適な医療を賢く選択してほしい。。。営利目的の犠牲にならにようにと願うばかりです。   


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千賀子・ハーパー(西脇)
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Monday, September 15, 2014

子供が高熱!焦ってついやってしまう余計なこと


さち(←目に入れても痛くない愛娘)が39度を超える高熱を出しました! 親はこういう時、本当につらいですよね。何かしてあげたいと気持ちだけがあせってしまいますが、実際、できることって本当に限られていて、あわてて何かするほうが逆効果だったりするのです。例えば。。。

1. 医者に連れて行く
医者の私が言うのも変ですが、子供の熱はウイルス性の風邪が原因であることがほとんどで、そうすると、現代の西洋医学的にはできることはほとんどないのが現状。症状を聞いて、顔色を診て、心肺の音を聞いて、お腹を触診して、「風邪ですから、水分補給して安静に」と言われるくらい。。。ならまだいい方で、解熱剤や抗生物質、症状を抑える風邪薬など処方されたら、それは全く余計なこと。確かに医学の知識がないと判断が難しいので、医者に診てもらうと安心しますよね。でも、病院に連れて行くことでさらに体力を消耗させ、込み合った待合室でまた別の病原菌やウイルスにさらされる危険もあるのです。

2. 抗生物質 Antibiotics
抗生物質は菌を退治する薬であって、ウイルスには何の効果もないことは一般にもよく知られるようになってきました。それでも驚くことに、未だに処方する医師がいたりするので要注意です。子供の発熱の原因は、ウイルス感染によるものがほとんど。ウイルスには何の効果もない抗生物質など飲ませたら、身体を保護している常在菌を殺してしまい、カビ感染や腸炎など新たな病気を引き起こしかねません。風邪が悪化し肺炎に進行したなどという緊急事態を除けば、抗生物質の出る幕はないのです。

3. 解熱剤 Tylenol, Ibuprofen, Aspirin
発熱は免疫反応であって病気ではありません。発熱は実は侵入してきた外敵を撃墜する大切な免疫戦略のひとつ。体温が低いとウイルスや菌が有利になり、逆に体温が高いと自己免疫が有利になるという自然の特徴があるのです。白血球が外敵を発見し攻撃を開始すると、同時に脳に連携し、脳から体全体に体温を上げるよう指令が下されます。皮膚表面の毛細血管が縮小し、汗腺が閉じて熱の放散を防ぎ、同時に筋肉を震えさせることで発熱を促します。あの風邪のひき始めの「ブルブル寒気」は免疫出動の合図だった訳です。

4. 風邪の予防接種
季節性の風邪ウイルスは猛烈な勢いで変異を繰り返します。予防接種の製造と販売には最低でも6ヶ月を要すると言われています。どの風邪ウイルスが流行るかもわからない6ヶ月前にウイルスを特定して培養を始め、6ヶ月後に店頭に届く。その間も風邪ウイルスは変異を繰り返している訳ですから、風邪予防接種の効果がどれほどのものか想像できるかと思います。詳しくは、病気予防のセクションの「インフルエンザの予防接種は万能か?をお読みください。

では、高熱の我が子を前に全くなす術はないのか?間接的に応援することはできます。

1. 愛情をたっぷり注いで安心させてあげる。不安になると身体が交感神経モードになり、免疫機能が低下します。

2. 氷枕で頭を冷やしてあげる。体全体の熱を下げずに、頭の熱を下げる。それだけでも身体が楽になります。

3. ぬれソックスで足を冷やしてあげる。寝ている状態の時に、冷たい水でしっかり絞った木綿のソックスの上にウールなどの厚手ソックスを履かせます。足の冷えを温めようとして血流が頭から足に向かう身体のメカニズムを利用して頭の熱を下げるのです。朝起きた時にはぬれソックスはカラカラに乾いていますよ。

4. 水分を充分に補給する。発熱して免疫活動が活発になると脱水します。充分に水分を与えてあげましょう。

5. ハチミツ入りレモンの絞り汁(1歳未満はハチミツ不可)。免疫活動には、主にビタミンC、A、亜鉛が必要とされます。サプリメントの服用が難しい幼児には、ハチミツとレモン汁のお湯割りがおすすめ。

6. 甘いお菓子など砂糖を控える。新鮮なフルーツをそのままで食べるのは大賛成です。免疫を応援してくれるビタミンやミネラルが多く含まれています。けれども、ただ甘いだけの菓子類は血糖値を上げ、ウイルスや菌の活動を助長してしまいます。

7. Echinacea、Osha、Sambucus、Goldensealなどのハーブ薬は症状にあった免疫活動を促進してくれます。試してみるのもよいかもしれません。ただ、幼児には難しいかな。

うちの娘さちの場合、7はダメでしたが1〜6すべて実行。4日目に見事にウイルスを撃墜して回復しました。

こうして考えて行くと、免疫も、勉強やスポーツに似ていると思いませんか? 学んでほしい上手になってほしいといくら親が切望しても、本人自身が努力して身につけるしか方法はない。苦労して自分で達成して初めて自分の実力になる。免疫も全く同じです。自分で乗り越えれば、身体にしっかりと抗体が出来る。風邪をひく、乗り越える。。。を繰り返しながら、子供の免疫はメキメキと強くなっていくのです。

(夕焼け新聞2014年9月号掲載記事より)

千賀子・ハーパー(西脇)
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タグ:子育て、発熱、自然療法、自然医学、ナチュロパシー、予防接種、ワクチン

Monday, September 1, 2014

インフルエンザの予防接種は万能か?

秋の気配とともにざわめき始めるFlu Shot(風邪インフルエンザ予防接種)の宣伝。すっかり風邪の季節の定番となりました。アメリカでは病院に行かなくても薬局で簡単に受けられるようになったため、街のあちこちで「予防接種、今なら30%オフ!」なんていう看板を目にします。こんな宣伝文句を見れば「あら、お得なうちに予防接種しちゃいましょう」と、まるでスーパーでお買い物するような気軽な感覚になりますが、皆さん、予防接種には副作用が伴うのをご存知ですか?運が悪ければ、脳や脊髄、神経系統に障害が残る事だってあるということを認識した上で、よく考えて決断してほしいと願います。

予防接種のしくみ
そもそも、予防接種とは何でしょう?人間の身体には、菌やウィルスなどの病原体が体内に侵入すると、抗体と呼ばれる免疫物質を作り病原体を攻撃する免疫システムが備わっています。この免疫システムは非常に上手く出来ていて、一度侵入した病原体は体内の免疫細胞によって記憶されるので、再侵入の際には抗体が効率よく働き感染を未然に防いでくれます。予防接種とは、感染症の原因である菌やウィルスから作った製剤を注入して、人工的に体内に抗体を作らせ、免疫細胞に記録させて、病原体の感染を未然に防ごうというもの。この方法により天然痘やポリオなどの感染は世界的に激減しました。

風邪インフルエンザの予防接種は、効かない?
毎年、期待ほどの効果がなく、年々、疑問の声が高まりつつある風邪インフルエンザの予防接種。その理由は主に二つあります。まず、インフルエンザの血清型が非常に多く、どのウィルスが猛威を振るうか予想がつきにくいこと。悪性で感染力が強いインフルエンザAは、現在確認されているだけでも144型存在します。そして鶏の卵を使って培養するワクチンの生産・流通には少なくとも6ヶ月を必要とします。つまり、インフルエンザが流行る6ヶ月も前に、多数ある血清型の中からどのウィルスが猛威を振るうか予想を立てて生産を見切り発車するわけで、予想が的中しなければ予防接種は効きません。もうひとつの理由はウィルスの持つ変異能力です。病原体には変異して免疫の反撃をかわす能力があります。生物の体内に侵入して変異を繰り返し、体内の免疫の攻撃を巧みに回避して繁殖するのです。実はインフルエンザのウィルスは変異スピードが特に早いのです。つまり、生産・流通に6ヶ月かけている間にインフルエンザ・ウィルスはとっくに変異済み。変貌したウィルスに予防接種はほとんど効き目はありません。

予防接種の効果は持続しない?
予防接種の製造には一般的にウィルスそのものを使う生ワクチンと、培養したウィルスを死滅させてそのタンパク質を使う不活性ワクチンとが存在します。自然感染に近いほど強い免疫反応を誘因できるので、生ワクチンの方がより効果的ですが、生ワクチンの場合、実際に病原体に感染してしまう危険も伴うため、現在、最も一般的に使われているのは注射で摂取する不活性ワクチンです。ところが、より安全な不活性ワクチンではインフルエンザに対抗できる免疫力が充分に誘導できないと指摘する専門家もいます。というのも、注射による不活性ワクチンは血中に存在する抗体IgGは誘因できても、粘膜に存在するIgAを誘因することができません。鼻や喉、気管の粘膜から侵入するインフルエンザ・ウィルスを未然に防ぐためには、粘膜抗体のIgAが必須なのです。また、自然感染によって得た免疫は何十年、上手く行けば一生持続することもありますが、不活性ワクチンで人工的に誘導した免疫は、長くても6ヶ月、やもすると3ヶ月ほどで消滅するとも言われています。

99%は、ただの風邪
かつて、メキシコで発生した新種H1N1インフルエンザにアメリカ全土が震撼し、オバマ大統領が「国家緊急事態」宣言を出し、国を挙げてインフルエンザ予防接種を推進したことがありました。ところが、ふたを開けてみたら猛威どころが普通の季節性インフルエンザ(つまり風邪)程度の勢力しか持ち合わせておらず、予防接種を受けても受けなくても罹患者の99%は、微熱、悪寒、喉の痛み、咳、節々の痛みなどといった「よくある風邪の症状」を発症した後、一週間程度で回復していきました。「新型インフルエンザによる死者が1000人を超えた」などといったメディアの発表も、後の調査で内90%はインフルエンザが死因ではなかったことが明らかになりました。インフルエンザも健康であれば自分の免疫力で充分に感染を防ぐことができるのです。

恐るべし、予防接種の副作用
予防接種には副作用が伴います。極端な例は、予防摂取で身体が異常な免疫反応を起し、脳と脊髄が炎症して重度の神経障害が残る急性散在性脳骨髄炎です。保存剤として使われているチメロサールに含まれる水銀は神経細胞に蓄積して神経機能を破壊し、自閉症や、末端の運動神経が麻痺するギランバレー症候群などの神経障害を引き起こすとされています。予防接種の効能補助剤(アジュバンド)として使われるアルミニウムはアルツハイマー症との関連性が高い重金属です。その他にも培養したウィルスを不活性化するためにホルマリンが使われたりと予防接種には様々な毒性の化学物質が含まれています。また、ウィルスの培養に卵が使われるため、卵アレルギーの人はアレルギー反応を起こす可能性もあり、さらには予防接種で新たに卵アレルギーを発症する可能性もあります。

予防接種は、他力本願?
予防接種には深刻な副作用が伴う事は周知の事実です。けれども西洋医学は「リスク対効果比」つまり危険を上回る効果が期待できれば正しい治療とする考え方です。その考え方を基本とする公衆衛生の目的は「少々の犠牲を払っても大衆を予防」することなのです。リスクを負って不活性ワクチンの予防接種を受けても、その効果はたかが3〜6ヶ月。しかも過去の例から見るとH1N1インフルエンザでさえ、99%の人は自己免疫が働き、ただの風邪程度の症状で回復しています。ならば、予防接種などという他力本願に頼るより、この際、自分の身体に備わった免疫を活用した方がよっぽどメリットがあるのではないか。自己免疫も脳や筋肉と同じ。使わず鍛えずしていると衰えてしまいます。風邪インフルエンザの予防接種を受けるか受けまいか、最終的には個人の判断ですが、ただ、確実に言えることは、受けても受けなくても、日頃から健康的な食事、充分な睡眠、適度な運動を心がけて自己免疫を養うことが一番の風邪予防となるのです。
(からだ再教育通信、2009年12月号掲載記事の改訂版)

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Thursday, August 1, 2013

まだらになる美白化粧品

美白化粧品で肌がまだらに白くなる被害が続出し、開発したメーカーが自主回収に踏み切ったという日本のニュースを目にしました。独自開発したロドデノールという成分に肌を白くする効果があるとして、厚生省から新規に認可を受け発売されたそうですが、美白になるはずの化粧品で、顔が白斑点状になったとは、恐ろしい話です。
その美白有効成分 ロドデノールなるものが、肌のメラニン色素の生成に必要な酵素チロシナーゼの働きを阻害し、メラニンを作る細胞メラノサイトがメラニンを作れないようにするのだという説明を読んで、さらに怖くなりました。

知れば知るほどこわい、美肌成分ロドデノール!

肌は紫外線を浴びると、紫外線のダメージで細胞のDNAが破壊されないように、メラノサイトという細胞がメラニン色素を作ります。つまり、肌を褐色にして紫外線を遮り細胞を保護するという体に備わった知恵。ジリジリと照りつける直射日光をさけてカーテンを閉めたり、帽子をかぶったり、サングラスをしたりするのと同様、肌自らが作用して自然の日焼け止めを作るのです。メラニンは、紫外線の50〜75%を吸収すると言われています。

ところが、この美白有効成分 ロドデノールは、肌の保護機能を妨害し、肌を無防備なまま太陽にさらすことを強要するわけです。細胞のDNAが破壊されれば、皮膚がんを発症しかねません。地球に到達する紫外線UVAとUVBのうち、直接的にDNAに吸収されるUVBが、皮膚がんの主な原因とされていますが、UVAもまた窓ガラスや日陰でも遮られることなく皮膚深層に浸透し、皮膚の弾力性を保つコラーゲンやエラスチンを破壊します。使い続けると白斑点になった挙げ句、シワシワにたるみ、皮膚がんになるかもしれない化粧品。開発したメーカーはあまりにも無責任です。

化粧品にたよらない健康美肌をめざそう。

肌の色を変えることは、残念ながら不可能ですが、化粧品に頼らなくてもハリのあるツヤツヤ肌をつくることは可能です。ツヤツヤの肌の潤いは実は皮膚表面の常在菌のバランスで保たれています。腸内の常在菌の重要性は広く知られるようになりましたが、皮膚表面の常在菌もまた肌の健康に欠かせない存在なのです。この常在菌たちが私たちの皮膚表面の皮脂や汗を食べて弱酸性の脂肪酸を排出します。それが皮膚の保護膜となっているのです。美肌を保ってくれるありがたい善玉菌を見方につけるためには、野菜と魚中心の食事、十分な睡眠、適度な運動で汗をかき、善玉菌のえさとなる良質の皮脂をつくること。また、常在菌が好む弱酸性のPhバランスを保つために、石けんやクレンジングなどで皮膚をゴシゴシ洗いすぎないことも大切です。
(夕焼け新聞2013年8月掲載記事より)


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