Saturday, December 1, 2012

初めまして。米国オレゴン州で自然療法(ナチュロパシー)の医師をして います Dr チカコ・ハーパーです。



10代、20代のころは、身体は健康で当たり前。特に10代は、母親が食事を作ってくれるので栄養のバランスなんて考えた事もない。あれやりたい!これやりたい!と自分勝手に夢ばかりを追いかけていました。

健康だけが自慢だったから、徹夜で期限に間に合わせたり、食事も食べずにぶっ通しで仕事をしたり、若いと体力もあるし回復も早いから出来ちゃうわけです。

そんな無茶を続けていたら、30代にさしかかった頃から体調不良に見舞われました。まず32歳の若さで乳がんに。「私をもっと労ってください!」という身体からの懇願だったのでしょう。ところが、それでも心を改めず、手術後は仕事に復帰する事ばかり考えていました。

すると今度はもともとあった湿疹が悪化し始めます。最初は髪の生え際辺りにある程度だったのに、皮膚科医に行っては処方されるステロイド剤で抑えるという安易な応急処置を繰り返していたら、いつの間にか全身に湿疹が広がっていました。毎晩、顔、頭皮、体全身にステロイド剤を塗るのが日課だったのだから、今から考えれば恐ろしい話です。とうとう塗り薬では抑えられなくなると今度は飲み薬を処方され、「生まれつきのアトピーだから一生薬でコントロールするしかない」と宣言されました。

恐怖を感じてやっと目が覚めました。この医療は間違っている!治ると言われて処方された薬を使い続けたら、みるみるうちに薬漬けになった挙げ句、一生治らないとはどういうことか。「絶対に治ってみせる!」健康回復への挑戦の始まりです。ステロイド剤が日課だったわけですから、離脱は壮絶でした。体中から血とリンパ液が滲みだし、横たわって息をするだけがやっとの生活が何ヶ月も続きました。ところが、あるところまで衰弱すると弱り切った身体が少しずつ少しずつ回復に向かい始めたのです。自己治癒力を実感した瞬間です。

3分診療で薬が処方されるだけの現代医療のあり方に希望が持てず、けれどもそれを否定すると残された選択肢は民間療法。アトピー患者を狙ったアトピー商法が多く存在する中、何を信じていいのか。信用できない民間療法に何百万円も払うなら、いっそ自分で医学を勉強をしよう、そう決意したのでした。

なぜ病気になったのか。なぜアトピーを発症したのか。なぜ癌になったのか。医学大学で人間の生態学、生物化学、解剖学、栄養学を学び、身体の構造とメカニズムが解ってくると、身体が健康に機能するという極当たり前のことが、実は奇跡であり神業であることを思い知らされます。

私たちの身体には様々な自己治癒のプログラムが組み込まれています。食事、睡眠、運動、人とのふれあい、肌のぬくもり、心の安定、太陽の光など、当たり前の一つ一つに実は健康維持のための大きな役割があるのです。何かがひとつ欠けても健康のバランスが崩れ、生活習慣を見直さなければ、やがて自己治癒も追いつかなくなって行きます。ましてや症状を抑えるだけの薬に頼っていると治る病気も治らなくなってしまいます。まさに私はなるべくして病気になったわけです。

今はお陰さまで一生治らないと言われたアトピーも完治し健康体に戻り、オレゴン州で「西洋医学のサイエンスと自然医学の伝統療法」を組み合わせた統合医療に取り組んでいます。ブログを通して皆さんといっしょに真の健康を考え、少しでも皆さんの健康管理のお役に立てれば幸いです。

(夕焼け新聞2014年1月号掲載記事から)

お問い合わせは、info@DrChikakoHarper.com あるいは 電話 (米国+1) 503.477.0472まで
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千賀子・ハーパー
自然医学(ナチュロパシー)を専門とするオレゴン州認定のファミリードクター。副作用をともなう製薬を極力さけ、身体にやさしい自然療法で自己治癒を促進し、心身ともに真の健康をめざす統合医療に取り組んでいます。糖尿病、心臓血管病、婦人病、神経痛、アレルギー、自律神経失調、ホルモンバランスなど、また定期検診や栄養指導など、日本語でお気軽にご相談ください。健康保険の適応あり。

☆講演やワークショップ、執筆の依頼も承っております。

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タグ:アトピー、脱ステロイド、乳がん、自然療法、自然医学、ナチュロパシー