Monday, March 23, 2015

娘のバースデーケーキに、比較的健康なのは?


びっくり仰天の超高齢出産で授かった愛娘さちが5歳を迎えました。。。感無量(涙)さて、アメリカではお誕生日といえば、カップケーキ。さちの通うプレスクールのお友達たち、なぜか誕生日が3月に集中していて、ここのところ、お昼のスナックタイムにカップケーキが連続投下されています。砂糖は極力食べさせたくないけれど、皆が嬉しそうに食べている中、うちの娘だけにダメ出しするのはあまりにも気の毒。我慢を強いてかえって心が歪んだり、甘いものに執着するようになっても大変です。

母親が食べ物を厳しくコントロールできるのは、なんとか引っ張っても3歳までですよね。あとは、お友達や周りの影響を受け始めます。うちの場合、夫も食に無頓着だから困ったものです。仕事で遅くなったりすると、ファーストフード店でピースした娘の写メールが送られてきて、どっと疲れることがあります。

人間、たやすい方に流されるのが常。大人だって厳しい方に戻るには鉄の意志を要するのだから、幼児には到底無理。だから。。。これから子育てを迎えるママ達への私からのアドバイスは。。。

ず〜っとず〜っと可能な限り、砂糖を与える日を先伸ばしにしてください。

砂糖を知らなければ、砂糖のない生活は全く苦ではないのです。母乳を卒業して離乳食を食べ始めるときは、野菜や豆腐をそのまますり潰したものがベスト。育児本によく「乳児は味覚が発達していないので味つけはいらない」などと書かれていますが、実はその逆で、味覚も含め、乳児の本能は動物に近く鋭敏で、大人が味がないと感じる野菜の味をわかっているのではないか。。。と娘の様子を観察しながら感じていました。

乳幼児を子育て中の方はぜひ、気をつけて観察してみてください。食の質を嗅ぎ分ける感性が鋭いことに驚かれるかと思います。うちの娘の場合、

ブルーベリーに目がないが、旬を過ぎると途端に食べない(食べ頃を知っている)
出来立ての蒸し野菜は好んで食べるが、煮返すと食べない(新鮮度と劣化に敏感)
ひと口サイズが大きすぎると食べない(消化不良を未然に防ぐ)
見慣れない真新しいものは、すぐには食べず、まず舐めてみる(本能的な警戒)
タレなどで味つけしたものは食べない(鋭敏な味覚)

見慣れないものを食べないのは子供によく見られる性質のようで、平均して19回勧めてやっと新しいものを食べ始めるという研究結果もあるそうです。

ちなみに、この動物的な本能は年齢とともに退化していき、悲しいことに砂糖や味の素(MSG)の味を喜ぶようになっていきます。ですから、可能な限り砂糖や化学調味料を与えず、過剰な味付けはさけ、素材そのものを与えること。自分の体を守るためにせっかく備わっている鋭敏な本能を持続させるようにしてあげてほしい。そして言葉が理解できるようになったら、なぜ砂糖や化学調味料が体に悪いのか、ぜひ根気よく説明してあげてほしい。。。そう願います。

と、ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが、どう考えてもお誕生日にケーキがないわけにはいかないでしょう。しかし。。。特にアメリカの場合、お店で買うケーキの甘さは異常。その上、フードカラーだらけでいかにも 体に悪そう。

というわけで、たどり着いた結論が、母から教わった手作りシフォンケーキ。バターはいらないし、エキストラバージンオリーブオイル(店頭に並ぶ大量生産された油は危険です。この話は次のブログで!)で作れば健康的。ふわふわでボリューム感あるけれど実は空気がいっぱい。ハーブのステビアを活用すれば砂糖も少なく済みます。

イチゴのトッピングを忘れて(焦)、地味な仕上がりになってしまいましたが、本人はご満悦のようでした。

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Chiffon Cakeのレシピ(直径20cmのシフォンケーキ型1個分)




#1のボウルに〜
卵黄5−6個(6個だと膨らみ過ぎるかも)
オイル80ml(エキストラバージンオリーブオイルを使用してね)
水80ml
バニラ・エクストラクト 少々

#2のボウルに〜
薄力小麦粉140g (1 cup)
ベイキングパウダー小さじ1(アルミニウムが含まれていないもの)
砂糖70g (1/3 cup)(1/5 cupにしてステビアで甘さを補助。4滴ほど)
塩ひとつまみ

#3のボウルに〜
卵白5−6個分
砂糖70g (1/3 cup)(1/5 cupにする)
*ステビアで甘さを補助しますが、#3のボウルにいれると卵白が泡立たないかもしれないので#2と混ぜた時点でステビアを入れてください。4滴ほど)

☆型には油を塗らない
☆オーブンは170−180cで45−50分
コンベックの場合は160c (320F)で30分、そのあと、150c (300F)で10分焼く

作り方

#1の材料の卵黄をボールにいれて泡立て器でなめらに混ぜる。オイルを一度に加えて混ぜる。次に水を一度に加えて混ぜる。バニラエッセンスを少々加える。

#2の材料全部を一緒にふるっておく。それを#1のボールに加え、粉気が残らないようにざっくり混ぜて、なめらかな生地にする。

#3の卵白を深ボールにいれてハンドミキサーで混ぜる。途中で砂糖を加え、中速でしっかり泡立てて行く。仕上げは高速できめ細かく角が立つまで。

#2の生地の中に#3のメレンゲを1/3くらい加え、均一に混ぜ合わせ、残りのメレンゲのボールに戻す。泡をつぶさないようにむらなく混ぜる。

油を塗らない型に生地を流し込んで行く。両手で型と筒を抑えながら軽くとんとんと打ち、余分な空気を抜く。

余熱をしたオーブン170−180cで45−50分焼く。膨らんだ割れ目のところも焼き色がついたら竹串をさして中を確かめる。

型ごと台の上に逆さまにして完全に熱を冷ます。パレットナイフを筒と縁まわりに差し込んでまわし、型からケーキをはずす。好みでホイップクリームを添えていただく。

*色付けはWhole Foodsで見つけたConfection Crafts のピンクを使いました。植物から抽出した自然成分で作られています。
*アルコール抽出でない液体ステビア。苦い後味がなくてお勧め。


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Saturday, March 14, 2015

ホウ酸の意外な使い道

なんだか冬が来ないままに、あっけなく春に突入してしまいましたね。「寒〜、早く春にならないかな〜」という待ち遠しい気持ちがないと、春の喜びも半減。。。しているのは私だけでしょうか?何事も陰陽、喜怒哀楽あって、喜びもひとしおとなるのだなあと改めて納得する今日このごろです。

さて、春といえば。。。アリ!(な〜んだ知ってる〜と読むのをやめないでくださいね、もっとすごいホウ酸の使い道をこの後、紹介しますから)

我が家は築が古くあちこちに隙間があり、アリが侵入し放題。甘いものなどほどんど家に置いていないのに、リンゴにまでアリが寄ってくる始末。既製品に絶大な信頼を寄せ、特に製品名に弱い夫は、Home Depotで「Ant Killer」と名のつくありとあらゆる製品を買ってきては家の外から中から設置しまくっていましたが、一向にアリが減っていく様子はなし。Ant killerってそれなりの値段するから、買いまくると散財なんです。

そこで、既製品に頼らずにアリを撤退させる方法はないものかとGoogleしたところ、たどり着いたのがホウ酸(こちらではBoric Acidと言います。日本だとゴキブリ退治に使われていますが)。そのホウ酸レシピは「メープルシロップにホウ酸を溶かして、アリの侵入経路に垂らす」というものでしたが。。。メープルシロップは高価すぎる。アリ用だから、こんな時こそhigh fructose corn syrupで十分でしょう。そこで一番安いパンケーキ用シロップで代用したところ、アリが群がる群がる!家の外回り(ここ肝心。垂らすのは家の外)のアリが連なって歩いている経路に3日ほど毎日、ホウ酸シロップを垂らして回ったら、アリ一匹見なくなりました。

ホウ酸は人間にはさほど毒性がないけれど、アリのような小動物が摂取すると神経系統が破壊され死に至るのだそうです。ホウ酸シロップをせっせと巣に持って帰り、みんなでパーティーして集団死(ちょっと心が痛みますが、しかたがない)。ねこや犬にも有毒なので、ペットがいらっしゃるご家庭は工夫が必要です。それと、アリはどこにでもいるので、一度やったら一生アリが侵入してこないというものではありません。年に数回繰り返す必要があるでしょう。

もう一つのホウ酸の意外な使い道。女性の膣内の病気、カンジタ症や細菌性膣炎に驚くほどの効果があります。

私たちの体を包む皮膚や粘膜は常に外界と接していて、そこには常在菌とよばれる微生物が生息しています。自然界には無菌な場所などなく、人間も含め、それぞれの生物が地球の秩序に従って、和平協定、例えば「皮膚から出る皮脂や汗、ホルモンを栄養源にしてもいいけれど、皮膚内には侵入しないこと」などという協定を結んで、平和を保っています。膣内も同じ。菌やカビが和平協定に基づき生息しています。

ところが、こうした協定は力関係でも成り立っているので、それぞれの微生物は機会あらば勢力を拡大したいとも考えています。なんだか昨今の世界情勢に似ていますよね。自己免疫力が落ちると、途端に平和が乱れて、大人しくしていた常在菌たちが争いを始め皮膚や粘膜を荒らします。膣内は酸性に保たれていると常在菌が安定する傾向にあるため、ホウ酸を利用して膣内を酸性に戻せば、1週間ほどで元の平穏が訪れます。

「人間の体は小宇宙」という表現がありますが、上手く言ったものですよね。世界情勢が女性の膣内でも繰り広げられているのですから。

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Monday, March 2, 2015

カラダの知恵と健康 No.7: 良薬に勝るのは、自己治癒力

2歳にもならない幼児を連れた母親が、「こんな薬を処方されたけど心配なのでセカンドオピニオンを。。。」と来院されることが多々あります。

見るとステロイド剤だったり、抗生物質だったり、必要もない症状を抑える風邪薬だったり。思わずため息がでます。

医療はいつから、こんなに薬まみれになってしまったのだろう。そう感じるのは私だけでしょうか?

病気せず、みんなが元気に幸せに長生きしてほしい。それが誰しもの願い。医師と国が一丸となって公衆衛生の向上に力を注ぎ、病気の撲滅を目指してペニシリンやワクチンを開発し、多くの感染病はぐんと減りました。と、ここまでは良かったのです。ところが。。。

「薬が治してくれる!!」→「体調不良を治してくれる薬はないか?」

「病気になりたくない」→「病気にかからない薬はないか?」

といつの間にか、自分の健康管理を薬に頼る「薬信仰」が定着してしましました。

 
薬の売り上げで巨大化した製薬会社は、今や政治や医師会へも影響力を持つようになりました。。。こうした構図が、医療をどんどん薬まみれにしているのではないか。。。患者さんの診療にあたっていると、そう疑いたくなることがしばしばあります。

 
ぜひ、知って欲しいのは、どんな良薬も病気は治せないのです。薬ができることは援護射撃のみ。薬の助けを借りて、最終的に自分の体が感染を退治し、不具合を再調整して健康体に戻してくれるのです。治癒という技は自分の体にしかない。「薬で治った」というのは大きな認識違いなわけです。

 
ドキュメンター映画を製作するジェフ・ヘイズの最新の映画「Bought(買収)」
3月6日まで無料で観れます。(残念ながら今のところ英語のみ)

 
予防接種や遺伝子組み換え、製薬会社の賄賂や隠蔽。。。表のメディアに出て来ない知られざる事実に光を当てています。もちろん、信じるか否かは賛否両論。けれども、お金が社会を支配する今日、主流メディアだけを鵜呑みにしていて本当に大丈夫なのか。患者さんも知識を持って自分に最適な医療を賢く選択してほしい。。。営利目的の犠牲にならにようにと願うばかりです。   


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