Saturday, March 1, 2014

絶対に口にしてはいけない、遺伝子組み換え

 砂糖がどれほど身体の健康を蝕むか、そして、今やあらゆる食品に様々な名前で含まれているため、誰もが知らず知らずに摂取過多に陥り、健康な人でも糖尿病予備軍の仲間入りしてしまう今日であることを何度か解説していますが、もう一つ、絶対に口にしてはいけない、けれどもあらゆる食品に様々な形で混入しているため、知らず知らずに食べてしまっているのが、遺伝子組み換え食品です。

遺伝子組み換えって何?

そもそも遺伝子組み換え作物って何でしょう?大昔から行われている交配に交配を重ねておいしい米やリンゴの品種を作り出す手法とは次元が違います。交配の手法なら、違品種のリンゴ同士を交配させて新種を作りますが、遺伝子組み換えの場合は、全く別の生物の遺伝子を農作物の遺伝子に組み込むのです。具体的にいうと、害虫に強いリンゴを作るために、害虫に強い菌の遺伝子をリンゴの遺伝子に組み込む、つまり、菌とリンゴが合体した「リンゴの姿をした新たな生物」が地球上に誕生するのです。害虫に強いから農薬がいらないというメリットがあるかというと、それにはさらに裏があり、多くの遺伝子組み換え作物は、特定の除草剤や農薬に耐えうるように開発されていて、結局は大量の除草剤や農薬が必要になります。一部の企業が所有する特許付きの遺伝子組み換え種と除草剤がセットで販売され、種に特許がついているので、農家は毎年、特許使用料を支払い、種の耐性にあった除草剤の購入を余儀なくされます。遺伝子組み換え作物を食することによる健康上の問題はもちろんのこと、それだけにおさまらず、自然界の秩序が一部の企業によって破壊されて行き、私たちの生命の基盤である食物が一部の企業に独占されて行くのです。遺伝子組み換え作物は暗黒の罠。絶対に買っては行けない、食べては行けない禁断の作物なのです。

加工食品の多くに遺伝子組み換えが。

最も市場に出回っている遺伝子組み換え作物は大豆とトウモロコシです。「遺伝子組み換えでない」豆腐や納豆を買ってるから大丈夫と安心していたら大変です。豆腐や納豆は、大豆食品のほんの氷山の一角に過ぎません。加工食品のありとあらゆる物に大豆、大豆油が含まれています。醤油も大豆ですから、醤油で味付けされた加工食品は要注意です。クッキーやパン、ツナ缶などにも大豆油(soybean oil)が多く使われています。同様にトウモロコシもありとあらゆるものに含まれています。コーンチップはもちろんのこと、砂糖の代用品として安価なコーンシロップが多くの加工食品に使われているのです。

こうして突き詰めて行くと、加工食品は極力買わないようにすること。豆腐や醤油などは、多少高くてもオーガニックのものを選び、野菜、果物、魚など素材そのものを買って、自分で調理するのが一番安心と言えます。
(夕焼け新聞2014年3月掲載記事より)

お問い合わせは、info@DrChikakoHarper.com あるいは(米国+1) 503.477.0472まで

__________________________

千賀子・ハーパー
自然医学(ナチュロパシー)を専門とするオレゴン州認定のファミリードクター。副作用をともなう製薬を極力さけ、身体にやさしい自然療法で自己治癒を促進し、心身ともに真の健康をめざす統合医療に取り組んでいます。糖尿病、心臓血管病、婦人病、神経痛、アレルギー、自律神経失調、ホルモンバランスなど、また定期検診や栄養指導など、日本語でお気軽にご相談ください。健康保険の適応あり。講演やワークショップの依頼も承っております。

www.DrChikakoHarper.com
ph: 503.477.0472 (直通)

4085 SW 109th Ave. Ste.200, Beaverton, OR 97005