Monday, February 23, 2015

カラダの知恵と健康 No. 6: オーガニックは高い?節約するのはそこじゃない!


2015年が皆様にとって有意義な一年になりますように、健康管理に役立つ52のメッセージを自戒もこめて(笑)毎週お届けするはずだった新企画。ずれ込みすぎて、もはやリカバリー不能。ということで、今回から週でカウントするのをやめました(苦笑)


No. 6のメッセージは、「オーガニックは高い?節約するのはそこじゃない!」

「オーガニックは高いから〜」とよく耳にします。確かにlbs(456gram)毎に1ドルほど違ったりするから、自然医学のドクターである私でさえも、一瞬こころが揺らぐことがあります。けれども、ここはケチるところじゃないのです!考えてみてください。今一度、カゴに入れた食材に、レジでもらったレシートに目を通してみてください。一番値段が高いのは野菜ではないことに気がつくはずです(果物は高いものもありますけど)。オーガニックの人参やブロッコリーよりよっぽど高いのは、出来合いの惣菜、焼肉のタレ、サラダ用ドレッシング、アイスクリーム、クッキー。。。ではありませんか?

利益を上げるために可能な限りコストを削減した、こうした加工食品は、もちろん遺伝子組み換え、農薬、化学調味料、Fructose Corn Syrup、低品質な油で作られています。

安いオーガニック野菜の購入を躊躇しながら、体を蝕む低品質どころか悪質な材料で作られた加工食品に高額を支払う。。。改めて考えてみると、なんという矛盾。

野菜や果物の中でも、大量に農薬が使われているもの、比較的低農薬のものがあるので、アメリカの非営利・環境保護団体Environmental Working Groupが毎年発行する「Dirty 12 & Clean 15」を参考に賢くお買い物しましょう。

千賀子・ハーパー(西脇)
自然医学(ナチュロパシー)を専門とするオレゴン州認定のファミリードクター。副作用をともなう製薬を極力さけ、身体にやさしい自然療法で自己治癒を促進し、心身ともに真の健康をめざす統合医療に取り組んでいます。糖尿病、心臓血管病、婦人病、神経痛、アトピー性皮膚炎、アレルギー、自律神経失調、ホルモンバランスなど、また定期検診や栄養指導など、日本語でお気軽にご相談ください。各種健康保険の適応あり。

☆講演やワークショップ、執筆の依頼も承っております。

ph: 503.477.0472 (直通)
Email: info@drchikakoharper.com

クリニック:7303 SW Beaverton-Hillsdale Hwy #204, Portland OR 97225

Sunday, February 22, 2015

たくさんのご参加ありがとうございました!「お母さんの手当て箱① 〜ハーブとアロマ編」終了

秋もやります!デトックスダイエット第4弾:痩せる、しかも体質改善!


リクエストをいただき緊急決行です!「痩せる!しかも体質改善!デトックスワークショップ第4弾」。参加できる方は是非ご参加ください〜

ホリデーシーズン突入前にデトックス&体質改善で太りにくいカラダを手に入れましょう!飛び入り参加歓迎!

日時:10月15日土曜日(今週末!)5−7PM
場所:Dr チカコのクリニック @Jade River Healing Arts Center内 
   7303 SW Beaverton Hillsdale Hwy #204, Portland, OR 97212
料金:$25

健康食はもとより、体と脳の仕組みを学び、生態学に基づく食べ過ぎない食べ方などを学んだ後、Facebookのクローズドグループで21日間のデトックスダイエットをみんなで支えあって乗り切ります。過去のワークショップに参加された方はFacebookグループに無料で参加いただけます。お問い合わせは Info@DrChikakoHarper.comまで。

詳しくは、今年5月掲載記事 ↓↓↓ をお読みください〜

デトックスダイエット第3弾! 痩せる!しかも体質改善!また、やりませんか?まだの方は、今度こそ参加しませんか? もう4月! 薄着の季節はもうすぐそこです。冬の間に蓄えてしまった脂肪を落とし始めないと間に合わない!ご存知でしょうか? 今やアメリカに住む大人の70%が体重過多。この国は普通に暮らしていると太ります。だいたい10月のハロウィンから12月のクリスマスまでの3ヶ月、あの連日のようなシュガーの嵐は異常。量もさることながら、一つ一つの甘さ加減がまた異常。どうしてこんな事態になってしまったかというと。。。

売れない時は、まず砂糖を足してみる

という鉄則が食品業界に存在するからです。人間は砂糖が好き。将来のために糖分を貯蓄しようとするサバイバル本能なのです。甘いものより辛いものを好むというあなたでさえ、実は甘辛いものを好んでいて、知らず知らずに相当な砂糖を食べています。スーパーに買い物に行かれた際に、片っぱしから原材料をチェックしてみてください。辛いソースやケチャップ、カレールー、ポン酢やサラダドレッシングなどのすべてに、かなりの量の砂糖が添加されています。しかも砂糖ならまだマシ。コスト削減のために、High fructose corn syrup, Dextroseなど化学的に加工された糖分で代用されていることにも驚くでしょう。

病みつきの方程式=Bliss Point

大手食品会社には、世界のトップクラスの大学博士課程で化学や心理学、統計学を勉強した優秀なブレインが揃っていて、どうすれば私たち消費者が病みつきになり、商品を買い続けるか、日夜、研究しています。”Salt, Sugar, Fat: How the Food Giants Hooked Us”(邦題「フードトラップ  食品に仕掛けられた至福の罠」)の著者、Michael Mossによると、商品が売れない時に誰もが相談に行くのが食品業界のグル Howard Moskowitz博士。彼の手にかかれば、売れない商品もたちまち売れる商品に変身するのだそう。大学で数学を学んだ後、ハーバード大学で心理学の博士号を取得したという彼は、栄養学も医学も勉強していない。つまり消費者の健康なんてはじめから頭にないのだから怖い話です。Moskowitz博士によると、病みつきの方程式は、砂糖と塩と油とカリカリ食感の絶妙な調合なのだそうです。ポテトチップやおせんべいがやめられない止まらない♪♬  のは緻密に計算された罠。さらに彼の研究で素晴らしい(?)のは、私たちの脳は、砂糖と塩と油の量が少なすぎると物足りず、多すぎると拒絶するらしく、それを図にするとベルカーブ状になり、カーブが平行になる幅の一番下のポイントに合わせると、材料費を節約しながら病みつき効果が達成できるのだと…. なんかバカにされているような気になるのは私だけでしょうか。さらに恐ろしいのは、このBliss Pointって移行していくのですよね。アメリカに来た当初、何を食べても甘〜っと思いませんでしたか?ふと気がつくと甘すぎるデザートを平気で食べている自分がいませんか?味覚は麻痺するので、ベルカーブは徐々に右に移行し、体が欲する量はどんどん増えていきます。

体をリセットするデトックスダイエットで太らない体質に

そんな食産業の黒い裏のさらに裏をかいて、私が開発したのがデトックスダイエット!一言で言ってしまうと、最低21日間砂糖を一切食べず、味覚とインシュリンホルモンのバランスをリセットする食事法。スーパーでの買い物の際に、砂糖の種類が入っているものは一切買わない。すると必然的に塩も油も制限されることに気づくはずです。この「砂糖」の定義には、精製された炭水化物、つまり白い米、パン、パスタ、うどんなども含まれます。さらに食産業が消費者を病みつきにさせるために使う味の素(MSG)などの化学調味料、カフェイン、アルコール、タバコもNG。体を炎症性にする乳製品もNGです。これだけ軒並みNGだと食べられるものは、結局、野菜と良質の肉と魚。それらを、塩、胡椒、酢、ニンニクやハーブなどでシンプルに調理して、病みつきになるBliss Pointに到達させない薄味でいただくのがポイントです。これを21日間続けると、味覚とホルモンバランスがリセットされて、食産業の病みつき呪縛から解放され、自ずと健康食を好む体質になります。

痩せる!しかも体質改善!デトックスワークショップ 第3弾に参加しませんか?

5月13日金曜日9:30-11:30(5月8日の母の日を楽しんでいただくため、日にちを変更しましたー笑)、Dr Chikakoのクリニックにて開催予定。参加費$25。体と脳の仕組みを学び、生態学に基づく食べ過ぎない食べ方などの講義の後、Facebookのクローズドグループで21日間のデトックスダイエットをみんなで支えあって乗り切ります。過去のワークショップに参加された方はFacebookグループに無料で参加いただけます。お問い合わせは Info@DrChikakoHarper.comまで

前回のワークショップ&ブログラムに参加された方のコメントはこちら

千賀子・ハーパー
自然医学(ナチュロパシー)を専門とするオレゴン州認定のファミリードクター。副作用をともなう製薬を極力さけ、身体にやさしい自然療法で心身ともに真の健康をめざす統合医療に取り組んでいます。糖尿病、心臓血管病、婦人病、神経痛、アトピー性皮膚炎、アレルギー、自律神経失調、ホルモンバランスなど、また定期検診、婦人科検診、栄養指導など、日本語でお気軽にご相談ください。各種健康保険の適応あり。

講演やワークショップ、執筆の依頼も承っております。

電話:503.477.0472 (直通)受付:503.297.3825

Jade River Healing Arts Center 内
7303 SW Beaverton-Hillsdale Hwy #204
Portland, OR 97225


Wednesday, February 11, 2015

日本の小児科の先生の記事「こどもが発熱、さあどうしよう!」


以前に「子供が高熱!焦ってついやってしまう余計なこと」というブログを書いたら、大変な反響をいただき、まだまだ「高熱=脳炎の危険=解熱剤」という発想は根強いのだなと実感しました。でも本当は、子供は熱を出すもので、そうやってどんどん免疫を強くして、この地球上に自分で生き延びる力を養っていくのです。言うなれば、それが子供の仕事なのですね。

私と同じことを書いていらっしゃる日本の小児科の先生がいらしたので、記事を紹介したいと思います。

そうそう。。。言い忘れていたことがありました。子供は高熱を出して風邪と戦うと粘液がいっぱい出て耳が詰つまり中耳炎になることがあります。中耳炎予防は耳を詰まらせないこと。また次回のブログで紹介しますね。


「こどもが発熱、さあどうしよう!」

堀こどもクリニックだより より

 発熱は最もありふれたこどもの病気の兆候です。たいていはただのカゼですが、やはり高熱でフーフーしているこどもを見ていると、つい不安になってしまうのが親心というものです。ここでは、こどもが急に熱を出した時に、小児科医の立場からお母さん方に知っておいていただきたいことを整理してみました。



  • 熱とは?
  • 解熱剤の使い方と注意
  • 発熱時の注意点
  • 発熱時の看護



  • 熱とは?   発熱やそれに伴う痛みやだるさは体の異常を知らせる警告であり、感染症などから体を守るための防御反応です。体温が高いほど免疫反応が強く起こることが、いくつもの実験により明らかにされています。その熱だけを解熱剤で下げても病気自体は軽くなりませんし、悪化も防げません。逆に解熱剤で熱を下げなくても、発熱の大部分を占めるカゼなら時期がくれば自然に治ります。  
     「高熱が続いて脳炎にでもなったら・・・」というのは迷信です。確かに脳炎や髄膜炎は高熱の出る重い病気ですが、高熱が続く結果として起きるわけではありません。たとえば最近問題になっているインフルエンザ脳症は、高熱が何日も続いた後ではなく、多くの場合発熱から1~2日目で発病します。  
     発熱時には免疫力が総動員で病気と闘っているわけですから、当然体を休めて安静にしなければなりません。解熱剤の過度の使用はそのような体の防御反応の妨げとなります。そのうえ、痛みやだるさがなくなる分、遊び回ったり無理に仕事をすることで病気に振り向けるべき体力を消耗することになり、好ましくありません。


    解熱剤の使い方と注意

     上記のように、解熱剤は本来使う必要のある薬ではありません。しかし、熱の持続により一日中熟睡もできず、飲食もままならない状態が続くことも体力の消耗につながり、過度のやせがまんも「過ぎたるは及ばざるがごとし」になりかねません。つらい山登りにも適度な休息が必要なのと同じですね。そこで適切なタイミングで解熱剤を使い、ぐっすり眠ったり、食事が摂れたりできるようにしてあげましょう。そのタイミングを考える際には以下の点を参考にして下さい。

     熱が上がりきってから使いましょう!

     こどもは体温調節中枢の働きが未熟なこともあり、急に39~40℃あるいはそれ以上まで上がることがよくあります。そんな時に「38.5℃になったから」というだけで解熱剤を使ってもあまり効かなかったり、さらに上昇してしまいます。解熱剤を使ってから6~8時間たってその効果が切れ、抑えていた体の発熱反応が出てきた時も同様です。熱の高さだけにとらわれず、解熱剤の使用は少なくとも熱が上がりきるまで待ってからにしましょう。また1日の使用回数は2回くらいを目安にして下さい。

     夜中に使って家族みんなで休みましょう!

     熱が上がりつつある時には体のだるさや痛み、寒気、ときには震えを伴いとても具合の悪いものです。しかし上がりきってしまうと少し楽になって眠れたり、こどもは元気が出て動き出したりもします。そのような時には急いで解熱剤を使う必要はありません。しばらく様子を見て、ぐずって泣き出したり、寝付けない様子が続いたら解熱剤の使用を考えてください。特に夕方の熱に早く解熱剤を使うと夜中になってまた熱が上がって泣き出したりすることが多く、ご両親が起きているうちは冷やしたり、さすったり、抱いたり、あるいは冷たい飲み物などを与えたりで相手をしてあげ、夜遅めに解熱剤を使うと朝まで親子ともにぐっすり休めるでしょう。

     解熱剤の目的はひと休みです!

     こどもの解熱剤には解熱効果の強さより安全性の高さが重要です。このため、世界的にアセトアミノフェンという薬が用いられています。(商品名では内服薬にピリナジン、カロナールなど、座薬にアンヒバ、アルピニーなどがあります)「39.5℃で使ったのに、38.5℃にしかならない」といった問い合わせもよくありますが、1℃下がって少し楽になればそれで目的は達せられたのです。ひと休みしたら、またフーフーしばらくは頑張りましょう!
    発熱時の注意点

     熱以外の症状や全身状態の観察を!

     高熱が出ただけで心配する必要はありません。熱の高さに目を奪われずにそれ以外の症状や全身状態の観察をしっかり行いましょう。

     脳炎・脳症の兆候は?

     寒気が強く震えているような時には呼んでも返事どころではありません。また40℃を超えるような高熱の時には寝ていても熟睡できず、夢を見ている時のようにうわごとを言ったり体を動かしたりすることがあります。しかし熱が上がりきったり解熱剤で少し下がったりすると、とたんに元気が出たり受け答えがしっかりするもので、そんな時にはあわてる必要はありません。もし熱を下げても「トロトロして呼んでも返事が鈍い」「目の動きが乏しい」「意味不明なことを口走る」といった意識障害を疑う状態があれば、すぐに受診して下さい。

    ■■ 使ってはいけない解熱剤 ■■
    1. スピリンやサリチルアミドなどの「サリチル酸」を含む解熱剤をインフルエンザや水痘に使用すると、急性脳症や肝障害を伴うライ症候群を引き起こす可能性があり、15歳未満の小児への投与は禁忌です。

    2. 最近インフルエンザ脳症において死亡率の上昇との関連性が明らかになってから、以前は小児にも日常的に使われていたボンタール(シロップ)や、成人には現在でもしばしば使われるボルタレン(坐薬)という解熱剤は15歳未満の小児には使うべきではないという原則になっています。(他の非ステロイド系抗炎症剤も同様です。)これらは解熱効果が強く一時的にはとても楽になりますが、その分効果が切れると寒気とともに急上昇します。乳幼児や老人では急な低体温でショック状態になることがあります。急な解熱時には大量の発汗を伴い、その分腎臓への血流量が一気に減少します。(濃縮された濃い尿が出るのはそのためです。)それだけ腎臓に負担がかかります。この時胎児では肺動脈と大動脈をつなぐ動脈管という重要な血管が強く収縮して閉じてしまい胎児死亡を引き起こす可能性があり、妊娠中の女性への使用も禁忌です。


     生後2~3ヶ月までの熱には注意を!

     なお生後2~3ヶ月までの乳児ではまだカゼにかかることはあまりありません。その分、発熱の背景に重い感染症のある可能性が普通のこどもより高く、またもし重い感染症があると進行も早いため、特に注意と早めの受診が必要です。

     熱がなければ安心・・・とは限りません!

     ここまで熱のことばかり触れてきましたが、熱だけが病気の特徴ではありません。前途した2~3ヶ月までの乳児の重い感染症では細菌が血液中に入って敗血症という状態になり、熱もないのに急な哺乳力の低下や嘔吐、活気がなくぐったり、といった全身症状の悪化、ショック状態で気付かれることがあります。また乳児期の細気管支炎も、喘息発作のようなひどい咳き込みやゼーゼー、呼吸困難で入院することがしばしばありますが、ほとんどの場合熱はでません。このような時に「熱がないから大丈夫だろう」と放っておいたら一大事です。
    発熱時の看護

    冷やした方がよいでしょうか?

     頭を冷やしたり冷えピタを貼ったりしても、それで熱を吸い取って下げることはできません。いやがるのに無理矢理押し付けたりする必要はなく、気持ちよく休めるようなら冷やしてあげて下さい。同様に窓を開けて風を通したり、扇風機やエアコンを使ってもかまいません。ただし冷たい風に直接長くあてるのは避けましょう。逆に、ふとんにくるんで熱いものを与えて汗をかかせよう、などということは小さなお子さんには禁物です。

    入浴は?

     発熱時には原則として入浴は避けて下さい。汗をかいたらお湯で暖めたタオルで全身をよく拭いて着替えさせて下さい。お尻など、部分的には直接洗ってもかまいません。熱の下がった日はシャワーで汗を流し、翌日も大丈夫なら入浴を始めましょう。

    食事の注意は?

     原則として食事の制限はありません。消化の良いもの、栄養のあるものがよいのはもちろんですが、あまりいやがるものを無理に与えても吐いてしまっては意味がありません。''朝昼晩''にこだわらず、熱が下がって気分の良い時を食事の時間にして下さい。熱のある時はどうしても水気のあるものや冷たいものに片寄りがちですが、お腹をこわさない程度に、欲しがるものを優先して与えましょう。

    もっとも大切なこと

     私自身こどもの頃はよくカゼをひいて熱を出しました。そんな時にいつもせがんだのは足をさすってもらうことで、そうするとしばらくの間熱のつらさがまぎれました。具合が悪くて不安になっているこどもに一番必要なのは、解熱剤ではなく母親(もちろん父親も)の愛情です。解熱剤を使って''から元気''の出たこどもを放っておくのは「臭いもの(病気のことです)にふたをする」ようなもので、病状の変化を見過ごしかねません。それより冷たいタオルをあてがったり、さすったり、さっぱりした衣類に着替えさせたり、本を読み聞かせたり、そばにいて看病してあげてください。身近でよくみていれば、病状の変化にも早く気づくことができます。最後に、薬剤師のOさんからいただいた名言を・・・

     熱を出したら、食べたいだけのアイスクリームと



    前半はともかく、後半はすべてのこどもたちに共通の願望だと思いませんか? 



    参考:http://www.skcj.co.jp/kids/heat.html

    Sunday, February 8, 2015

    カラダの知恵と健康の52週間=Week 5=歯が命!

    2015年が皆様にとって有意義な一年になりますように、健康管理に役立つ52のメッセージを自戒もこめて(笑)毎週お届けする新企画。またまたずれ込んで一週間飛んでしまいましたが、Week 5です。

    皆さ〜ん、

    W1: 毎日、早寝早起きしていますか?
    W2: 砂糖を食べないようにしていますか?食材の隠れ砂糖に注意していますか?
    W3: 1日の終わりに気分を浄化していますか?
    W4: 体を動かして身体中の血の巡りを実感していますか?

    これだけ実行したら、もうすでに充分に健康になられた方もいらっしゃったりするのではないでしょうか?

    今週はちょと趣向を変えて、歯の健康のお話をしましょう。歯科医でもない私が、歯の健康?と思われるかもしれませんが、歯はれっきとした体の一部です。消化機能、免疫機能、さらには神経機能であり、体の健康になくてはならない大変重要な役割を担っています。歯は歯医者、目は目医者、皮膚は皮膚科。。。やもすると木ばかり見て森を見ることを忘れてしまいがち。。。それが、専門性と細分化が進んだ現代医学の強みであり、かつ弱点なのかなっと思ったりもするのです。

    さて、食べ物を食べる時、消化はどこから始まると思いますか?噛むことからじゃないんですよ。消化はその前から始まっています。食べ物を見て、その匂いを嗅いだ時に、美味しそう〜とヨダレが出て、お腹がキュルキュル〜となった時点から、体は消化の助走を始めています。

    食べ物が口に入り、歯で噛み始めると唾液が出ます。唾液の役割は食べ物の分解だけではないのですよ。唾液には抗体やリチゾームなど免疫物質が含まれていて、食べ物に潜んで体内に侵入しようとする外敵をやっつけてくれるのです。さらに口内や食道、消化器官の粘膜を保護し、唾液に含まれるカルシウムが歯のエナメル質を保護して、虫歯の出来はじめを治してくれます。

    食べ物を噛むと、脳にも「今、たべてるよ」という信号が送られます。そうすると空腹ホルモンのガーリンが抑制され、満腹ホルモンのCCKが放出されて、食欲がコントロールされます。よく噛むとダイエットにもなるのです。

    カリカリ、ムシャムシャ、コリコリなど歯で感じる食感は、歯の根元を支えている歯根膜がセンサーとして働き、微妙な感触を脳に伝えます。噛めなくなると脳も衰えてしまうのです。

    朝晩、できれば毎食後、丁寧に歯を磨きましょう。歯磨き粉をつけずに一本一本、宝石を磨くように根元から丁寧に磨きます。歯茎をマッサージして血行を促すのも大切です。歯に付着した炭水化物が口内にいる菌によって発酵されて歯を溶かし虫歯になります。砂糖や精製された炭水化物を極力食べないのも虫歯予防になるのです。一本一本磨いたら、最後にフッ素入りの歯磨き粉で軽くフィニッシュするといいでしょう。フッ素は神経系統に毒なので飲み込まないこと。

    噛むことはいいこと尽くめ。噛むと体全体が健康になります。さあ、歯を磨き、歯茎をマッサージして健康な歯を保ち、どんどん噛みましょう!

    <ワークショップのご案内> いよいよ今週末に迫りました!
    2月15日(日)「お母さんの手当箱①〜ハーブとアロマ編」
    「子供が熱!咳!下痢!」こんな時こそ、知っておくと安心な体に優しい自然療法を学びます。いろいろなハーブやアロマを実際にテイスティングしながらの楽しいワークショップ。お友達をお誘いの上、ぜひご参加下さい。

    料金:くじら文庫会員$20、非会員$25
    ⭐︎お問い合わせは、くじら文庫さんまで。メール:kujirabunko@gmail.com
    ウェブサイト:http://kujirabunkopdx.blogspot.com

    千賀子・ハーパー(西脇)
    自然医学(ナチュロパシー)を専門とするオレゴン州認定のファミリードクター。副作用をともなう製薬を極力さけ、身体にやさしい自然療法で自己治癒を促進し、心身ともに真の健康をめざす統合医療に取り組んでいます。糖尿病、心臓血管病、婦人病、神経痛、アトピー性皮膚炎、アレルギー、自律神経失調、ホルモンバランスなど、また定期検診や栄養指導など、日本語でお気軽にご相談ください。各種健康保険の適応あり。

    ☆講演やワークショップ、執筆の依頼も承っております。

    ph: 503.477.0472 (直通)
    Email: info@drchikakoharper.com

    クリニック:7303 SW Beaverton-Hillsdale Hwy #204, Portland OR 97225


    タグ:自然療法、自然医学、ナチュロパシー、子育て、ライフスタイル、栄養、ハーブ、アロマ、ワークショップ、セミナー